10月22日に開催された「文京ユニバーサルスポーツDAYS」―ブラインドサッカー東日本リーグ2016―の大会に、ブラインドスポーツ体験の一つとしてブラインドゴルフパター体験会を開きました。
開会セレモニーに文京区長まで来られていた「文京ユニバーサルスポーツDAYS」は、ブラインドサッカー、ロービジョンフットサルのメイン試合を中心に、区民、学生が参加するチャリティーフツトサルの試合を開催。そしてブラインドスポーツ体験のコーナーではブラインドゴルフだけでなく、ブラインドテニス、そしてブラインドサッカーの体験までと、盛りだくさんの催しです。
VIGとしてもパター体験会は初めての試みであり、どれほどの方が来てくれるか最初は不安でしたが、午後10時から午後3時までひっきりなしに体験希望者が訪れ、健常者の方、お子さん、そして視覚障害だけでなく知的障害の方までパター体験をしていただきました。
晴眼者の方にはブラインドだけでなくロービジョン(弱視)の見え方を体験していただくため、弱視シミュレーションレンズを用意。視野3度合の見え方、白濁させて視力低下をさせる0.08、0.02のゴーグル、そして光を遮蔽したゴーグルまで様々な見え方を感じてもらいます。
体験会では、駒大ゴルフ部の若杉(兄)さん、鈴木洋子さん、そして新井さんが積極的に手伝ってくれました。ブラインドサッカー協会が用意してくれた人工芝の上に敷いたマットは幅2m、長さ10mが4本という広さでしたが、平らではなく、球の転がりもとても速いので、上りと下りそれぞれ5mのところに練習用カップを置いてグリーンを造りました。
練習用カップはシリコン製のゴルフカップと同径のドーナツ状の物ですが、これに向けてパットするのは意外と難しく、正面からカップの向こう側の壁に充てるぐらいの強さで打たないとみんなはじかれてしまうか、強すぎるとカップを超えて行ってしまいます。
若杉さんには体験に来られる方にパッティングの仕方を熱心に教えていただき、その熱意が皆さんに伝わります。鈴木洋子さん、新井さんには実際のブラインドのゴルフの話を皆さんに説明をしていただき、よくわかっていただけたと思います。
このパター体験会を通し、このように多くの方が来場される催しに積極的に参加することで、視覚障害ゴルフの啓蒙啓発になることが実感としてとてもよくわかった1日となりました。