さわやかな緑は見えなくてもオゾンのにおい、ここちよい風……
運動する喜びを、そして、普段と違う広い空間を全身で感じることができる……

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1998年06月21日

視覚障害者とゴルフ

視覚障害者とゴルフ

■ゴルフは全盲・弱視の人でも楽しめるスポーツ

近年、社会全般で生活の質的向上を求める声が高まっています。それらは、スポーツやレクリエーションなどへの参加志向の高まりにも現れており、これは健常者はもちろん、障害者においても同様です。しかし視力を失った者にとって、動体を追うスポーツは適さず、取り組めるものが限られます。その中でゴルフは、数あるスポーツの中でも視覚障害者が取り組みやすいスポーツなのです。

初めてゴルフを体験した視覚障害者は、そのショットの手応えに感激します。そして、全身で運動できることに喜びを感じます。ショットするために必要な視覚的な情報、スタンスの方向や目標までの距離などは、同行するパートナーからアドバイスしてもらいますが、そのほかは健常者のゴルフと同じように、自分のゲームとして進めることができます。

そして、健常者とほとんど変わらないルールと、まったく同じ道具を使ってプレーすることができるのが盲人ゴルフです。数ある盲人スポーツの中でも、このように健常者と同じようにプレーできるスポーツはそれほど多くありません。

また、中途失明者のリハビリの手段としても適しており、目が不自由なために普段味わうことのできない広い空間による精神的な満足感、そして適度な運動を与えてくれます。

このように、視覚障害者に有益で、なおかつ健常者と一緒に楽しみ、プレーできるスポーツ、それがゴルフです。


■健常者とのふれあいの場としてのゴルフ

各種スポーツへの障害者の参加は、健常者がボランティアを行う場として、新たなふれあいの場を作っています。スポーツを通すことで、ボランティア活動がしやすく、健常者と障害者の垣根を低くしてくれます。

盲人ゴルフでは健常者の目を借りて、まさに二人三脚でカップを目指してプレーしていきます。パートナーである健常者は、ゲームを進めていく上での協力者として参加するわけですが、視覚障害者とパートナーの気持ちが一体となって初めて、1つのラウンドとなります。

実際にパートナーは、自分の考えた通りのショットを視覚障害者がした時や、パッティングラインを読み、その通りにカップインした時には、思わずガッツポーズが出るほど感激します。

障害者を社会から隔離した時代や庇護・保護した時代は終わろうとしています。これから21世紀に向けて、新たな人間理解のもとに“障害者と健常者が共に生きる時代”へ進まねばなりません。盲人ゴルフはその1つの手段として、健常者と障害者のふれあいの場を提供しています。


■盲人ゴルフの現状

欧米諸国では、ゴルフは視覚障害者のスポーツの1つとして広く理解されており、すでに多くの視覚障害者がゴルフを楽しんでいます。また、視覚障害者と健常者が一緒にラウンドする環境も整っています。

これらの国々では、障害者自身による視覚障害ゴルファー団体が存在し、コンペなどを行ったり、一般ゴルファーと同じようにゴルフができる環境づくり、社会への啓蒙活動も盛んに行われています。そして、そのような団体・活動があることによって、視覚障害者のゴルフレベルも非常に高く、70台や80台でラウンドする人もいます。

ところが日本では、ゴルフが贅沢な遊びとして扱われることがあり、欧米諸国のように手軽にプレーすることができませんでした。また、経済的に決して豊かとは言えない多くの視覚障害者にとって、ゴルフをすることはそう簡単なことではありませんでした。

さらに、視覚障害ゴルファーへの理解の不足などから、ラウンドするコースが限られたり、パートナーの同伴が許されないということもありました。

当協会は、こうした現状を少しでも改善するために、盲人ゴルフの社会への啓蒙を行っています。視覚障害者やボランティアの情報交換、ゴルフ場の盲人ゴルフ認知度の向上、盲人ゴルフの普及などを目的として活動しております。

当協会の活動やこのホームページが、日本における盲人ゴルフの発展に、また、視覚障害者の活発な社会参加に少しでも寄与できることを願っております。